NOMADを見て、身体に電流が流れたような感覚があった。
LEADERといえばピストでしょ?
LEADERといえばピストだ。街で速さを追うブランドで、私のなかでもそのイメージが強い。そのLEADERが、ブランドとして6年ぶりの新しいフレームを出した。開発には2年かかったと、LEADERは書いている。
遊牧民という名前
LEADERはNOMADを、一か所にとどまらない現代のライダーの名前だと説明している。
街で寄り道をして、ときには舗装が途切れた土の上へ出ていく。遠征ではなく、視野を少し広げた日常の乗り方のことだ。
名前がそのまま設計の方針になっている。ロード、ピスト、グラベル、MTBの境界が曖昧になる。その状態を、私は「自転車自由区」と呼びたい。NOMADという名前は、この自転車のフィロソフィーそのものだと思う。
50Cが入るフレーム
NOMADのクリアランスは50Cまでだ。標準のタイヤはパナレーサーのGRAVELKING 35Cで、そこから太くしていける。LEADERは、トラックバイクやFGFSの世界では35Cほどのクリアランスが珍しくないと書いている。NOMADはそこからもう一段先に行った。
販売ページによると、UCIのグラベルレースでは50C前後が主流になってきたという。ピストの速さを土の上でも再現するには、タイヤがそれだけ必要になる。50Cという数字の大きさは、その要求から来ている。
曲がったシートチューブと、プレートのチェーンステー
ここが一番マニアックな部分だ。太いタイヤを入れると、タイヤとフレームの間に逃げが要る。一方で、後輪をBBに寄せて後ろを締める「タイトなリアセンター」は保ちたい。普通に考えれば、この二つは両立しにくい。
NOMADは、シートチューブを湾曲させてタイヤのための場所を空けている。チェーンステーはプレート型で、フレームとの干渉を避けながら補強の役目も兼ねる。フレームは4130クロモリの管で組まれている。理屈で言えば、リアセンターを詰めたまま逃げを作る、その折り合いの点がこの形だ。
ギア比とブレーキ
完成車のクランクは46T、後ろのコグは17Tだ。ギア比は約2.7になる。固定ギアが基本だが、完成車では17Tのフリーギアも選べる。
完成車にはブレーキが最初から付いている。PROMAXのTX-131だ。重さは11.3kgと、販売ページにある。サイズやパーツによって変わる可能性もある。
マウントと組み方
マウントは、トップチューブ、ダウンチューブの上と下、フォーク、シートステーにある。テントを積むバイクパッキングもできるし、フェンダーとリアラックを付ければ普段の足にもなる。どこまで手を入れるかは、乗る人が決める。
完成車のハンドルは、LEADERのUPTOWN RISER BARだ。予約特典として、GRAVELKINGの35Cから50Cまでのいくつかのタイヤから選べる。色はMatte RawとSunrizeの2色がある。
入荷は12月中旬
予約は10月21日に始まり、初回生産は世界で100台限定だ。入荷は12月中旬の予定になっている。完成車は22万円、フレームセットは15万1,800円。ロマンは意外に手頃な値段で買えそうだ。


